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サードウェーブ

「サードウェーブ」とは日本語にすると「第3の波」で、珈琲には3度目の流行りの波があります。

それを知るには「ファーストウェーブ」と「セカンドウェーブ」を知る必要があります。

順を追ってそれぞれの波の特徴を紹介します。

【ファーストウェーブ】

ファーストウェーブとは、19世紀後半~1960、70年代までの「コーヒー大量生産・大量消費」の時代のことです。

この時代に珈琲の大量生産が可能になり、さらに流通の発達により安価になったことで一般家庭でもコーヒーが飲まれるようになりました。

この時代は、浅煎りの豆を粗挽きにした「アメリカンコーヒー」が一般的で、「品質は後回し」の時代でした。

​珈琲の品質が低下していくと、消費者の珈琲離れが起こったのです。

​これをファーストウェーブと言います。

 

【セカンドウェーブ】

1980年代になると、コーヒー業界にセカンドウェーブが訪れます。

消費者の珈琲離れの反省から、アメリカで高品質な豆を扱うようになり、SCAA「アメリカスペシャルティコーヒー協会」も設立されました。

また、ファーストウェーブの「アメリカンコーヒー」とは正反対で、深煎りの豆を細挽きにしてエスプレッソマシンで抽出した珈琲「エスプレッソ」や「ブレンドコーヒー」が流行りました。

エスプレッソドリンク主流の「シアトル系カフェチェーン」スターバックスコーヒーやタリーズコーヒーなどができ始めたのもこの時代です。

「質の良いコーヒー」、「深煎りの珈琲」、この2つが求められた時代、これをセカンドウェーブと言います。

 

【サードウェーブ】

1990年代後半になると、サードウェーブがやってきます。

「シングルオリジン」の品質の高い豆を浅煎り又は中煎りに焙煎することで、豆の個性(国や農園、精製方法によっての味の違い)を活かす時代です。

豆の産地やコーヒーの淹れ方などにこだわり、一杯ずつ丁寧に淹れる「ハンドドリップ」が基本となります。

ブレンドコーヒーではなく、単一種の豆を使用するので、まるでワインのように一本の木からとれた豆の味を楽しむことができます。

苦味を楽しむから、甘味や酸味などの果実の味を楽しむ事。

ブレンドコーヒーからシングルオリジンに、その豆本来の味を追求する事に変化したのです。

​※シングルオリジン・・・単一種の豆(ストレートコーヒー)

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