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精製方法

【ナチュラル】

珈琲豆を摘み取った後、水洗いせずに果肉をそのまま乾燥させる精製方法。

果肉がついている時間が長いため、独特な香りと甘味がでる。

乾燥まで2~3週間ほどかかり、その後に脱穀。

果肉のついたままのために、果肉が腐ってしまわないように気を付ける必要がある。

≪収穫➡乾燥➡脱穀≫

 

※豆本来のフルーティーさ甘さが強くでやすい

【フリィウォッシュド】

珈琲豆の果肉(パルプ)を取り除き、その後、半日~1日、発酵槽と呼ばれるところで水につける。

時間がたつと豆についた粘液質(ミューシレージ)が自然発酵し、簡単に水で洗い流せます。

ここで洗い流すことからウォッシュドと言う。

その後、乾燥し脱穀。

ウォッシュドはナチュラルに比べて発酵工程で、クリーンな酸が洗練される。

フリィウォッシュドの他にセミウォッシュド、ケニア式という粘液質(ミューシレージ)の除去の仕方で名前が変わります。

フリィウォシュド・・・発酵槽につけて除去

≪収穫➡果肉除去(外皮と果肉)➡発酵槽につける➡水洗い(粘液質除去)➡乾燥➡脱穀≫

セミウォッシュド・・・機械で一気に除去(発酵槽短縮)

≪収穫➡果肉除去(外皮と果肉と粘液質)➡水洗い➡乾燥➡脱穀≫

ケニア式・・・発酵槽につけて除去(洗浄後に再度水に漬ける)

​≪収穫➡果肉除去(外皮と果肉)➡発酵槽につける➡水洗い(粘液質除去)➡水につける➡乾燥➡脱穀≫

​※クリーンな酸味が洗練される

 

【パルプドナチュラル】

珈琲豆の果肉を取り除くが粘液質(ミューシレージ)はついたまま、乾燥させる。

果肉が付いていないので、腐敗するリスクが減り、かつ粘液質が残っているので甘味もでます。

コスタリカではハニー製法とも呼ばれる。(粘液質のことを中米ではミエルと言い、ハニー(蜂蜜)のこともミエルということから)

高品質な珈琲豆に多く用いられる。

ナチュラルとウォッシュドの中間的な精製方法です。

≪収穫➡果肉除去(外皮と果肉)➡乾燥➡脱穀≫

※キレイな酸味も甘味も感じれる珈琲

【スマトラ式】

スマトラとはインドネシアにある島の名で、この地で採れるアラビカ種コーヒーの一部はマンデリンと言われる。

そのマンデリンの独特の味わいの要因のひとつがスマトラ式の精製方法です。

通常はパーチメントといわれる生豆の殻がついている状態で乾燥を終わらせ、これを脱穀して生豆となる。

しかし、スマトラ式は乾燥が終わり切る前に脱穀してします。

つまり生豆の状態で乾燥させます。

写真でみて、下がパーチメントがついた状態の豆で、上はそれを取り除いている生豆です。

もとは雨期のあるインドネシアで乾燥期間を短縮するためにできた精製方法です。

味わいは穏やかな酸味に独特な香り、濃厚なコクと言われています。

​≪収穫➡果肉除去(外皮と果肉と粘液質)➡乾燥➡半乾きで脱穀➡乾燥≫

​※穏やかな酸味、独特な香り、濃厚なコク

​珈琲豆断面図

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